【導入事例】精密機械メーカーのB2B/B2Cブランディング
大田精機株式会社 様
【企業紹介】所在地/東京都大田区業 種/精密機械部品製造従業員/350名売上高/350億円 |
1955年の創業以来、航空宇宙、自動車、医療機器向けの精密部品製造で高い評価を得てきた大田精機。その卓越した切削・研磨技術は、日本のものづくりの誇りとして、多くの先端産業を支えてきました。しかし、グローバル競争の激化と市場環境の変化を受け、OEM中心のビジネスモデルから、自社ブランド製品の開発・展開への転換期を迎えています。そこで今回、ブランド認知度の向上を目指して、テックウェーブがブランド戦略を全面的に支援しました。
【プロジェクト概要】
- ブランドコンセプト策定
- ロゴ・VI開発
- ブランドサイト構築
- コンテンツマーケティング戦略
- SNSブランディング
ブランドコンセプト

大田精機では創業70年という節目を前に、次の成長ステージを見据えた新たなチャレンジとして、プレミアムツールブランド『OTA EDGE』の展開を決断。「匠の技」と呼ばれる高度な精密加工技術を、一般消費者にも届けたいという想いから、プロ向け工具とアウトドアナイフを主軸とした製品展開を開始しました。
ブランドの核となる価値は、70年に渡って磨き上げてきた精密加工技術。航空機部品で培った高度な品質管理と、医療機器製造で習得した精緻な加工技術。この二つの強みを活かし、「究極の切れ味」を追求した製品づくりにこだわっています。
単なる「Made in Japan」の技術力訴求ではなく、匠の技術と革新的なデザイン、そして使う人の創造性を刺激する製品体験を通じて、新しいプレミアムブランドとしての地位確立を目指していきます。
メディア戦略の展開
メディア戦略の一環として、まずはブランドサイトの構築に取り掛かりました。従来の企業サイトとは別に、「OTA EDGE」のブランドサイトを新設。「Technology」「Craftsmanship」「Innovation」の3つの軸で、ブランドストーリーを展開。特に注力したのが「Behind the Scene」コンテンツで、職人たちの姿や製造工程を美しいビジュアルで紹介し、技術力の高さを体感できる構成としました。
また、コンテンツマーケティングによって匠の技を「見える化」するため、以下の3つのコンテンツシリーズを展開しています。
- 「Master's Eye」:熟練職人の技術解説動画
- 「Tech Deep Dive」:精密加工技術の詳細レポート
- 「Tech Deep Dive」:精密加工技術の詳細レポート
- 「User's Story」:プロフェッショナルユーザーのレビュー
さらにSNSブランディングとして、以下の各プラットフォームの特性を活かした施策を実施しています。
- Instagram:製品の細部や仕上げの美しさを訴求
- YouTube:製造工程や技術解説の動画コンテンツ
- LinkedIn:B2B向けの技術情報発信
D2C戦略の展開としては、自社ECサイト「OTA EDGE STORE」をオープン。製品の受注生産や特別カスタマイズにも対応し、ユーザーとの直接的な関係構築を実現。新製品開発では、クラウドファンディングを活用し、市場ニーズの検証も実施しています。
クリエイティブ展開
ブランド戦略を展開するにあたって、ブランドロゴも開発しました。「OTA EDGE」のロゴは、精密加工による切れ味の鋭さと、革新を生み出すエッジの効いた姿勢を表現。カラーリングには深みのあるインディゴブルーを採用し、日本の伝統と先進性の融合を示唆しています。
また自社製品は全て、「Precision」「Durability」「Beauty」の3要素を軸にデザイン開発を実施。特に「Ota Edge Craftsman Series」では、職人の手に馴染む道具としての機能性と、所有する喜びを感じられる審美性を両立しています。
パッケージデザインは桐箱をベースに、伝統的な風呂敷包みをモダンにアレンジした「EDGE BOX」を開発。ユーザーの開封体験まで考慮した、プレミアムブランドに相応しい仕様を実現しました。
成果と今後の展開

こういったブランド戦略を実施した結果、ブランド認知度の向上はもちろん、採用や売上にも嬉しい影響が見られました。
【ブランド認知度の向上】
- メディア掲載:国内外の工具専門誌で特集記事化
- 展示会反響:ドイツ「国際工具見本市」で注目を集める
- SNSフォロワー:立ち上げ半年で合計10万人突破
【採用への好影響】
- 新卒応募者数:前年比180%増
- 技術職中途採用:即戦力人材の獲得に成功
- 社内モチベーション:自社ブランド製品開発への参画意欲向上
【売上効果】
- EC売上:月平均20%成長を継続
- 欧州市場:プレミアムナイフ市場でシェア獲得
- 法人案件:ブランド認知向上による引き合い増加
まとめ
70年の歴史を持つ精密機械メーカーが、その技術力を活かした自社ブランド展開に挑戦しました。単なるものづくりの会社から、独自の世界観を持つブランドカンパニーへと進化を遂げています。
特筆すべきは、職人気質の経営陣を含め、全社を巻き込んだブランド構築に成功した点です。伝統的な技術力という強みを活かしながら、デジタルマーケティングやD2C展開など、新しい取り組みを積極的に導入。結果として、若手人材の獲得や海外市場での評価獲得にも成功しています。今後は、更なるグローバル展開と製品ラインナップの拡充を計画中です。
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